6月までは実質的な「ひとり部署」だったので、いつ何をするか、どうやってやるかも常に自分一人で自問自答していました。
7月に異動があり、5年ぶりに同僚がいる環境で仕事をしています。
そこでは指導的役割が求められているのですが、同じ部署の後輩にひとつだけお願いしていることがあります。
それは、「5分迷ったら、それ以上は時間をかけずに尋ねるように」ということです。
「考える」と「迷う」は違う
よく混同している人がいるのですが、「考える」と「迷う」は大きな違いがあります。
「考える」は、考え方が分かっていてあとは必要な素材を配置していくこと。
「迷う」は、考え方が見えていないか、必要な素材がないか、配置の仕方が分からないのいずれかです。
前者は、あとは作業時間さえ確保できれば前に進みます。
ですが、後者は進まないどころか、どちらへ進めばいいのか分からない、それこそ道に迷っている状態なので、時間が経とうともどこへもたどり着くことはできません。
人に聞くことで、「迷う」を「考える」に転換する
道に迷ったらどうしますか?
人に道を聞いたり、道を知るために地図を手に入れたりしますよね。
現在地が分からなければ、スマホといったツールが必要になるかもしれません。
方法はほかにもありますが、大きくは「人に聞く」か「材料・道具を手に入れる」かの2択です。
そして、「人に聞く」ことによって、「材料・道具を手に入れる」も解決することが少なくありません。
まとめ
本当を言えば「5分」あっても状況は変わらないので、そんなに必要ないのですが、「考えている」のか「迷っている」のか客観的に判断できるようにするため、5分というリミットを設けているだけです。
「迷う時間も必要」「自分で出来るようにならなければ」と思う人もいるかもしれませんが、ひとりで迷わせていても成長することはありません。
それよりは、人に聞くことも含めて経験学習をさせたほうが人は成長します。
教えて、しっかりと振り返ることで、経験学習が進みます。
育成する立場であっても、そうじゃなくても、『5分「考え」ても分からなければ、それは「迷っている」だけだから人に聞く』をぜひ試してみてください。