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[ブックレビュー]『意思決定12の心得』~「直感力」「説得力」「責任力」と、立ち返るべき「仕事の基本」~

2月2冊目の本、『意思決定12の心得』を読了したのでご紹介。

どんな本?

マネジャーの最も重要な仕事は意思決定である。なぜなら、変化の激しい現代において、マネジャーの意思決定は、企業や組織の将来を大きく左右することになるからである。

しかし現実には、「意思決定すること」はなかなか難しい。もしあなたがマネジャーならば、難しい意思決定に際して、「どうしても意思決定ができない」という悩みに、何度も直面したことがあるのではないだろうか。時には意思決定ができず、眠れない夜を何日も過ごした、という人もいるかもしれない。

では、「意思決定できるマネジャー」になるためにはどうしたらよいのだろうか? その拠り所を述べたのが本書である。

著者によると「直観力」「説得力」「責任力」の三つの能力が必要だという。本書はどうすればこれらの能力が身につくか、そして、「勘が鋭く、言葉に力があり、腹が据わっているマネジャー」になるためにはどうしたらよいかを具体的に解説したマネジャー必読の一冊である。

引用元:意思決定12の心得: 仕事を成長の糧とするために | 田坂 広志 |本 | 通販 | Amazon

上司の指示で読み始めた本でしたが、折に触れて、何度でも読み返したい1冊となりました。

得られた気づき

  • マネジメントは意思決定をし続けることであり、正しい(と思われる)答えを見出すための「直感力」、組織を動かしていくための「説得力」、リスクをとり、責任を取る「責任力」の3つの力を備えることで成り立つ
  • 経験はそのままではただ過ぎ去る「過去」であり、そうではなく深く「反省」することによって初めて「体験」にまで高めることができる
  • マネージャーであるということは、自分が決めなければ誰も決めてくれないという立場であり、「いかなる選択肢を選ぶか」ではなく「いかなる心境で選ぶか」が問われる
  • 論理的=説得力ではなく、相手を一人の人間として遇するこころの姿勢が、結果的に納得を呼び込む
  • 大切なのは「何を語るか」ではなく、「誰が語るか」であり、だからこそ日頃の振る舞いがそこで問われることになる
  • 「仕事の基本」が身についていないのは「個性」ではなく、リスク感覚の無いビジネスマンとみなされる
  • 「意思決定をする」とは打算的な割り切りではなく、「深き矛盾」をこころに把持したまま、自らの内なる声に導かれて「腹を定める」ということ

どんな行動につなげるか

  • 革新的なブレークスルーが「大局観」であり、そこを目指して、「読み抜く=論理を究める」という修練を愚直に繰り返す
  • 追体験(言葉で語ること)により、問題意識という仮説を検証する
  • 自分の「論理」を中心に語るのではなく、相手の「心理」が理解しやすいように語る
  • 特例を設けず、「仕事の基本」に忠実でいる
  • 失敗から学べるように意思決定することで、チームを「学習する組織」とする

具体的行動としては、

  • ワークライフバランスだからこそ、いつ何時でも考え抜くことをやめない
  • 追体験はコーチング形式によりチームで行うことで、本人では気づかないことを言語化することを試みてみる
  • 議論において、事前の準備は行うとしても、そこで用意した自分のフレームワークにとらわれず、相手の思考のフレームワークを一旦受け止めて昇華する
  • 日々の振り返りを行う仕事ノートに、基本に立ち返った振る舞いをしていたかチェック項目を設ける
  • ことの大小に関わらず、その日自分で意思決定できたことを仕事ノートに書き出す

をやってみます。

こんな人に読んで欲しい

  • マネージャーの立場の人
  • マネージャーにならんとしている人
  • なろうとしているけれども、「決める」という立場に不安や恐れを抱いている人
  • 上位者の意思決定に矛盾を感じている人
  • 若手が育たないと感じている一方で、育てられていると自信を持って言えない人

経営者から部門長、あるいは何かしらのリーダーであるマネージャーの立場の人がメインターゲットですが、そうではない人が意思決定とは何なのかを理解すると、組織としての成長が始まるのではないかと思います。