3月5冊目の本、『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごいPDCA 』を読了したのでご紹介。
どんな本?
仕事が進まない、今日も残業だ、成果が出ない―。「この仕組み」がすべてを解決する!6万人以上のソフトバンクの社員に求められる孫正義流「仕事の技術」。
著者は長年、孫正義社長のどんなむちゃぶりにも答えてきました。そのために必要だったのが、超スピードで、かつ確実に成果を出す仕事をすることでした。本書は、そのためのノウハウを凝縮したものです!
その仕事術とは、PDCAを確実に、かつ超スピードで回すというものです。ソフトバンクでは、いまも6万人超の社員に求められています。特別な能力を持った人ではなく、どんな人でも使える技術。だから、仕事がうまくいかない、時間がかかってしまう……そうした、すべてのビジネスパーソンが抱える問題もすべて解決! 生産性が求められる今こそ、読んでおきたい1冊です。
引用元:孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごいPDCA―――終わらない仕事がすっきり片づく超スピード仕事術 | 三木 雄信 |本 | 通販 | Amazon
分かっている人には当たり前の方法なのかもしれませんが、実はPDCAを回すということについて、当たり前のようでいて実践できていない人が多いのも事実。
実際に使えるレベルまで、具体的な手順やポイントを交えてわかりやすく解説してくれています。
得られた気づき
- PDCAが回るようになる前提のひとつは「数値化」すること(人は物事を考えるとき、数字を使わないとつい曖昧な思考で発想してしまい、結果が中途半端になってしまいがちだから)
- 年間や四半期、月の目標だけではかたまりが大きすぎるので、週や日単位の小さな目標にブレイクダウンすると、高速で回り始める
- 複数のシナリオを同時に走らせることで、早い段階で投資効果の高いすぐれた方法に絞り込むことができるようになる
- スタート時点の目標とCSFは粗い仮説で構わず、実行による検証を早期に行うことで精度を高めていけば良い
- P(計画)の妥当性向上に時間と労力をかけるのは浪費にしかならず、D(実行)とC(検証)に早く移ったほうがPDCAが速く回って、結果が伴ってくる
- 「数値化」と「PDCA」はワンセットであり、常に数字を意識し、その裏にある意味や背景を分析し、次の数字を予想することを日々の鍛錬として重ねているから、数字を理解する勘所が身につく
どんな行動につなげるか
- 上司から与えられた目標も、週や日単位の自分の目標に数値化して落とし込む
- 目標達成につながるCSFを複数仮説立てして毎日実行する
- 行動実績と成果実績を毎日記録することで、「自分がやっていることは正しいかどうか」の客観的フィードバックを自分で自分に対して行う
- 仮説立ての段階で、自分から先に「荒削りでツッコミどころが多いアイデア」を出すことで、他の人が「この意見よりはいいと思えること」を口にしやすくし、巻き込んで行く
- まったく新しい方法も1割程度混ぜ込む
具体的行動としては、
- 1日のなかで完了するアクションを、小さな目標として朝イチで設定し、OneNoteに記入する
- 行動実績と成果実績を、OneNoteの同じページに記載する
- 目標と実績の差異、行動と成果の相関関係をもとに、1日の終わりに検証して、これもOneNoteに記載する
- 「例えばだけど」で粗いアイデアを最初に発言する
- ルーチン化した「いい方法」も、1ヶ月単位で定期的に見直しをかけていく
をやってみます。
こんな人に読んで欲しい
- 「PDCAを回せ」と言われるけども、何から手を付ければいいのか分からない人、何となくでやっちゃっている人
- 「PDCAを回せ」と言われるけども、実は周りの人も良く分かっていない職場にいる人
- CheckとActionをしているけど、それで成果が出た実感を持ったことが無い人
- CheckとActionの違いが良く分からない人
- 確実に成果を上げたい人、成果を上げ続ける仕組みを持ちたい人
「[ブックレビュー]『孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術』~役に立たない数値化から、使いこなせる数値化に転換する方法~」とあわせて読むと、より理解が深まります。