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[ブックレビュー]『左遷社員池田 リーダーになる』~随所に主となれば、立つところ皆真なり~

4月2冊目の本、『左遷社員池田 リーダーになる』を読了したのでご紹介。

どんな本?

【ストーリー】

ドレッシング製造を手がけるフリージアは、アットホームな中堅企業。 しかしカリスマ創業社長が急死すると社内は一変。元銀行員の娘婿が新社長に就任し、 元敏腕経営コンサルタントを右腕に起用。しかし改革断行も虚しく、業績はジリ貧に。 そんな会社の危機に、ある男が立ち上がる。それは前社長と二人三脚で会社を築き上げた 「伝説のナンバー2」、近藤だった。近藤はまず、左遷され落ち込んでいた中堅社員・池田に 目をつける。こうして池田の「リーダー修行」が始まった……。

この本は小説でありながら経営・リーダー論を本当に深く楽しく学ぶことができます。 小説だからこそ、具体的な場面設定の中でどういう判断・行動をすべきかが明確に理解できるのだと思います。

池田が成長していく姿や痛快なストーリーが楽しいのはもちろんのこと、営業・企画・総務・経理など各部門の果たすべき役割や、そもそも会社は何のためにあるのか、など会社経営をしていく上で大切なことが満載です。

池井戸潤さんの小説のように派手な展開ではありませんが、その分、登場人物をよりリアルに感じてもらえ、読み終わった後は気持ちが温かくなり、前向きになることでしょう。

引用元:左遷社員池田 リーダーになる〜昨日の会社、今日の仕事、明日の自分〜 | 鈴木 孝博 |本 | 通販 | Amazon

得られた気づき

  • 「物事を受け身にとらえず、自分で切り開こうと努力していれば、必ず見ている人はいるし、最後は分かってもらえる」これは自分の実体験でもそう。売れない営業マン時代、クレームしか届かないお客様案内担当、赤字決算時のIR担当、それらを腐らずに行ったから商品企画や経営企画に抜擢された
  • 「そこに数字が存在するのはなぜなのか」を忘れてはならない。数字を見る時は物語を、物語を考える時は数字を見る
  • 仕事への真摯さは、どんな相手でも見抜かれる。リーダーの行動や言動に、私利私欲、不純な動機がかいま見えてしまうのは論外であり、どんなに地位が上がっても違えてはならない
  • 強いリーダーとは不遇の人を活かせる人、目的と目標から事前の準備を怠らず、決断したら全力を注ぎつつも「止め時(撤退基準)」を定めておく人で、撤退すること・失敗を受け入れることに躊躇しない人

どんな行動につなげるか

  • 逆境にあっても、準備と努力を怠らないことと、どんな事象からでも抽象化した法則を導き出して学びとする
  • 人に出会ったら、情報交換としてのコミュニケーションを行う
  • 手段を目的とせず、目的→目標→手段の順で考える
  • 育成のために「背伸びライン」に設定・責任を持たせたことには口出ししない、悩んでいても答えを教えない
  • そのチームにエースがいてもあぐらをかかず、順調ではない人に目を向けて、その理由を調べ、活かす方法を考える

具体的行動としては、

  • 毎日の仕事ノートに、事実としての作業記録と合わせて、抽象化した法則を学びとして1日1つ以上記入する
  • 打合せの前には、相手が欲しい情報は何か、自分が提供できる情報は何かを考える
  • 相手に仕事を依頼する場合は、「目的」「目標」「手段」「期日」「成果物(ゴール)」をセットで伝える
  • 育成のために仕事を任せる場合は、自分が想定した手段やペースト違っていても、「目的」「目標」「期日」「成果物(ゴール)」が違わなければじっと見守る
  • たとえ失敗してもその中から成功へのカギを見つけ出し、決して後悔しない

をやってみます。

こんな人に読んで欲しい

  • 実力や努力にもよらず不遇の時を過ごしている人
  • リーダーにならんとするもどこから始めたら良いか迷っている人
  • すでにリーダーを務めつつも成果が出せずに焦りを感じている人

いわゆるカリスマ的な人が書くリーダー論にしっくり来ていない人に、おすすめの1冊です。