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[ブックレビュー]『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごい時間術』~忙しい「自己満足」に惑わされず、時間内に「結果」を出す仕組み~

4月1冊目の本、『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごい時間術』を読了したのでご紹介。

どんな本?

著者は元ソフトバンク社長室長で、長年にわたり孫正義社長の右腕として孫社長から下される鬼のようなむちゃぶりの嵐を見事に処理・解決してきました。猛烈、スピード、朝令暮改、思いつき、毀誉褒貶、前例なし、同時にあちこちに手を出す……こんなイメージのままの孫社長の仕事ぶりですが、それを管理・調整して、処理、解決する原動力となったのが本書で紹介する時間術です。

本書の構成はまず「時間だけはどんなに金を出しても買えない」「時間は人生で最も貴重な資源」という孫社長の時間に対する考え方、多くの事業を同時並行で、かつ最速で成果をあげ続ける孫流の時間管理の考えの紹介から始まります。そして、孫社長が実際に命じた例えば「A社を〇カ月以内に買収しろ」「Bという新規事業は〇週間後にマスコミに公表する。それまでに事業計画を作る」といった「むちゃぶり」を解決してきたエピソードを交えた具体的な時間術に展開していくことが類書との最大の違いです。しかも、ノウハウも手帳の使い方、時間配分方法、刷新方法など、非常に具体的で、誰でもマネできる普遍的な内容にまで落とし込んでおり非常に実践的です。実際、著者は現在は英会話学校を経営していますが、『時間術』を導入して業界では異例の残業ゼロを実現し注目されています。こうした足元で実現している残業をゼロにするノウハウも収載されているので、非常に説得力のある1冊です。

引用元:孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごい時間術 どんなに忙しくても時間内に結果を出す仕組み | 三木 雄信 |本 | 通販 | Amazon

得られた気づき

  • 「作業時間短縮=効率化」ではなく、時間管理とは「時間のポートフォリオ」を最適化すること
  • 手帳やスケジューラー、タスクリストの「使い方」以前に、「結果を出すために何を外さないか」を考えて行動する
  • 時間最適化の基準は、ROIを最大化できているかどうか
  • 時間のROI最大化には、結論の出ない会議や意思決定の「ちゃぶ台返し」を起こさせないことが欠かせない。意思決定に必要なのは「権限」と「情報」

どんな行動につなげるか

  • 事務局業務や会議・打合せの準備として、「権限」と「情報」が揃っているかどうかに最大限の注意を払う
  • 情報伝達と意思決定のスピードアップに、誰かとコミュニケーションする時は必ず1枚のメモを用意する
  • イシューリストを「目的」として作成し、その手段としてタスクスケジュールに落とし込む

具体的行動としては、

  • イシューリストは毎日メンテナンスし、週単位でタスクスケジュールに落とし込む
  • 10秒考えても「考え方」が分からないものは、人に意見を求めたり議論する
  • 会議・打合せにおいては、ホワイトボードもしくは大きめのノートに議論の内容を構造化しながら可視化する⇒これを「リアルタイム議事録」とする
  • アウトプットは「もの(成果物)」「数字(期限など)」で定義することを、会議・打合せの締めくくりに必ず行う
  • 移動時間は最小化する、1つの作業は1度で終わらせる、就寝前に作りかけの資料やメモをちょっとだけ見る
  • バッファは1週間単位で設けるが1日単位では設けずフルに使い切る。その代わりとして、早く終わったらスキマ時間はぼんやりする
  • 縮小均衡ではなく、拡大均衡で改善策を考える。その問題解決策として、ボトルネックの早期発見に注力する

をやってみます。

こんな人に読んで欲しい

  • 「作業効率アップ」を図っているのになかなか仕事が終わらない人
  • 決まらない会議や決定のちゃぶ台返しのしわ寄せを受けている人
  • 「働き方改革」で生産性向上を上から求められているけど、どうしたらいいか分からない人

具体的な仕事の仕方や思考のフレームワークとしては、三木さんの「数値化仕事術」や「PDCA」「プロマネ」をあわせて読むと、より理解が深まります。