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『最高の結果を出すKPIマネジメント』~なんちゃってKPIから脱却して結果を出す方法~[読書記録]

11月2冊目の本、『最高の結果を出すKPIマネジメント』を読了したのでご紹介。

どんな本

  • 株式会社リクルートで11年間も人気講座の講師を務めた、現・株式会社FIXER執行役員副社長の中尾隆一郎さんが書いた本
  • 講座で教えてきた「KPIマネジメント」を活かし、ある新規事業では6年間で売上30倍、店舗数12倍、従業員数5倍にした実績もあるのだそう
  • この講座によって受講者は実際の事業でKPIマネジメントが行えるようになり、著者本人も事業運営で実践して結果を出したというKPIマネジメントのエッセンスが詰まった1冊となっている
  • ①現在の事業にとっての最重要プロセスを明確にし(=CSF)②それをどの程度実行すると(=KPI)③事業計画が達成できるのか(=KGI)の3点を関係者全員で「正しく」共有・実行・改善することで、従来の「なんちゃってKPI」から脱却できると提唱
  • 5章から成り立っており、第1章では「KPIの基礎知識」、第2章・第3章では「実践のコツ」と「実践する前に知っておいて欲しいこと」、第4章では「ケーススタディ」、第5章ではおさらいしつつ「実際の手順」を解説している

読むきっかけ

  • 勤め先でKPI目標値に対する実績管理をしているが、そもそもそのKPIがどのようなロジックで立てられたものなのかあやふやな理解のまま仕事をしていた
  • KPI悪化時も結果が出てから対策検討となっていたので、後手にまわることが度々起きていた
  • KPI自体が何個もあり、KPIマネジメントではなく本書で言うところの「数値マネジメント」となっていた
  • KPIを設定して終わりではなく、本質的なKPI「マネジメント」としての策定ロジックを学びたいと考えた
  • リアルタイムでモニタリングし、悪化の兆しが見えたら即対策に移れるような体制をつくれるようになりたいと考えたのがきっかけ

読んだ感想

  • KPIを絞り込む以前に、CSFを絞り込めていなかったことが分かった
  • プロセスをモデル化して構造化することが、CSF及びKPIの絞り込みに繋がりそう
  • シンプルで実際に役立つKPIを設定する、そして関係者に周知徹底するには、自分の「バカの壁」を乗り越えなければならない
  • KPIがいくつもあると現場では結果的にその一部しか実行されず、「実行したけどうまく行かなかった」なのか「実行しなかったからうまく行かなかった」が混在する弊害が起きるというのは、まさにその通りだと思った
  • KPI事例が豊富で、そのうちいくつかは自社の事業に当てはめることができて、大いに参考になった
  • 読みやすい文章と分かりやすい図解が豊富にあり、ゼロからKPIマネジメントを始める人でも理解できる内容だった
  • わたしのように、KPを扱っているけど成果になかなかつながっていない人には、何が原因で・どのように改善すれば良いのかより役立つ内容だった

読んで、自分でもやってみようと思ったこと

  • 事業戦略をBSCに落とし込む前に、プロセスをロジックツリーでモデル化してみる
  • 「定数か変数か」「現場でコントロールできるか」でCSFを絞り込む
  • KPI悪化時の打ち手を計画実行の前に決めておく(事前に決めるところまでを部長クラスに求める)
  • プロセスのロジックツリーから指標を計算式にし、KPI目標値を構造的に算出できるようにする
  • 営業プロセスのCSF/KPIは、活動量を上げることを考える前に、受注率や案件化率など内部プロセスを変えることを先に考える

こんな人に読んで欲しい

  • KPIに関心はあったが、どこから手を付けたらよいのか分からない人
  • KPIを設定しているが、成果に繋げられずにいる人
  • KPIは手間がかかるだけで役に立たないと感じている人
  • 成果、特に営業成績を上げるにはとにかく発破をかけて行動量を増やすのが一番だと考えている人

まとめ

本書では、「なんちゃってKPI」と言える、やってるつもりでできていないダメなケースが挙げられています。

  1. たくさんの数値目標を設定している
  2. コントロールできない指標をKPIに設定
  3. 先行指標ではなく、遅行指標を選択
  4. 定期的に見る指標にCSFがない

思い当たる節が多々あるのですが、そう感じるのはわたしだけでは無いでしょう。

でも、思い当たるということは、今までやってきた内容(実績につながらなかったやり方)を裏返せばいいと言えます。

  1. KPIをひとつに絞り込む
  2. 現場でコントロールできる指標をKPIに設定する
  3. 結果が出るまで分からないものを指標にするのではなく、リアルタイムで把握できるものを指標にする
  4. 構造的に絞り込んだCSFに対する指標を定期的にウォッチする

その手順とポイントを『最高の結果を出すKPIマネジメント』は、分かりやす文章と図解で示してくれています。

あなたの「なんちゃってKPIマネジメント」を「結果を出すKPIマネジメント」に変えてくれる1冊です。