9月2冊目の本、『ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70』を読了したのでご紹介。
どんな本
- 小売・サービス業を中心として構造設計からコミュニケーション戦略構築まで1,000社以上を支援してきた株式会社アンドが企画・編集した本
- ビジネスを進める際に必須となる、企画立案やプロジェクト実行、組織マネジメントに即適用できるとした1冊
- どのようにゴールを設定して何を考えればよいのか「悩む」状態から脱却し、目的・目標となるゴールを設定してそれを達成するための戦略や方法論を「考える」ことができるようになろうと提唱
- そのための、強力なツールが「ビジネスフレームワーク」となる
- 「問題・課題を発見するフレーム」「市場を分析するフレーム」「課題解決のアイデアを練るフレーム」「戦略を立案するフレーム」「業務を改善するフレーム」「組織をマネジメントするフレーム」「他者に伝える・共有するフレーム」といった7章から成り立っている
読むきっかけ
- ビジネスフレームワーク自体は知っていて使ってはいたが、「何となく」選んで使っていた
- 戦略立案に携わる業務についているが、これまでは上司の持つ個人的な能力に頼って戦略を立ててきており、その上司が異動したためあらためて戦略立案する仕組みを個人の力量ではなく組織的取り組みで構築する必要に迫られた
- そんななかで昇格試験があり、自分の強みはビジネスフレームワークを応用した問題設定能力と課題解決力にあると宣言してしまったのがきっかけ
読んだ感想
- 場面毎に適したフレームワークと、それぞれのフレームワークの得意とするところがわかった
- どのフレームワークがどんな場面で活用できるかを図解したマップと一覧表があるので、逆引きして使うことができる
- 市場分析や戦略立案に携わらない人でも、日常的な業務改善や参加するプロジェクトの推進などですぐに使えるものが多数ある
- フレームワークごとの目的と使い方のステップが分かりやすくかかれているので、これをきっかけに掘り下げていくこともできる
- 図鑑なので全部覚える必要はなく、自分の業務と照らし合わせて使うフレームワークだけピックアップし、「Myフレームワーク図鑑」をつくればいいと思った
- 冒頭の、「問題」と「課題」の違いをじっくりと読んでおくと、各フレームワークの理解がより進む
読んで、自分でもやってみようと思ったこと
自分が担当する主業務は「全社戦略」の立案推進と戦略実行の管理なので、以下のように適応してみる
こんな人に読んで欲しい
- 「解決すべき問題」「取り組む課題」「実行計画」が、上層部や上司の判断でコロコロ変わってしまい、振り回されることに困っている人
- 仕事のやり方をその都度オリジナルで考えることに疲弊している人
- 「知っている」けど実は「使えていない」人
- 期限までに「効率よく」きっちり「成果」を出して、定時後は自分の生活を楽しみたい人
まとめ
仕事は必ず、「目的」と「手段」がセットです。
ところが、手段から考えてしまい、その手段も毎回ゼロから考えていて長時間労働となっている人が少なくありません。
ビジネスフレームワークは、目的ごとに最適な手段をとれるよう先人たちが開発して改良してきた知の財産です。
何を目的とするかも、ビジネスフレームワークの活用で適切に設定することができます。
もちろん、使いこなせるようになるにはいくつかの実践が必要ですが、『ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70』は、知っているようで「実は分かっていない」ビジネスフレームワークを「日常業務で活用できる」道標となってくれる1冊です。