はたらく・暮らす・整える

手帳術と仕事術、習慣のアップデートと、あれやこれやのレビューとか。

『極上の孤独』by下重暁子~「孤独」は誰かにされるのではなく、自ら選び取る豊潤な時間~[読書記録]

8月5冊目の本、『極上の孤独 (幻冬舎新書)』を読了したのでご紹介。

どんな本

  • 家族という病』がベストセラーとなった、元アナウンサーで作家・エッセイストの下重暁子さんが書いた本
  • 「孤独」は「淋しい」もの「避けたい」ものではなく、「成熟した人間だけが到達できる境地」であるとした1冊
  • 独りでいることが孤独なのではなく、沢山の人に囲まれていながら誰も自分を見てくれない、声もかけてくれないなど、目の前の人とつながれない時に感じるのが孤独であり、いっそのこと自分から進んで独りになることで、他人を気にせず、むしろ充実感を得られるとしている
  • 「なぜ私は孤独を好むのか」「極上の孤独を味わう」「中年からの孤独をどう過ごすか」「孤独と品性は切り離せない」「孤独の中で自分を知る」といった5章から成り立っている

読むきっかけ

  • たまたま観ていたTV番組(世界一受けたい授業)で著者が出演しており、本が紹介されていた
  • 言葉のイメージとしては一見全く結びつかない「孤独」と「極上」の組み合わせに、グッと引き込まれるものを感じて読んでみた
  • 子の親であり夫でもある自分が、家族といるよりも独りでいることを好むのは悪いことではないかと、どこかで罪悪感を感じていた悩みを払拭できるのではと考えたのがきっかけ

読んだ感想

  • 「淋しい」は一時の感情であり、誰かになんとかしてもらおうと頼る甘えによるもの。「孤独」はそれを突き抜けた境地。ならば、淋しさをなんとかごまかそうとするのではなく、孤独をしっかりと味わったほうがいい
  • 孤独とは思い切り「自由」なものであり、その「責任」はすべて自分にあるととらえれば、責任を持つ覚悟さえ持てばこれ以上はない自由を手に入れることができる
  • 孤立、孤食、孤独死など日本における孤独に対するイメージは良くないが、孤独を選んで受け入れることが人としての成熟につながる
  • グループでの会話、世間話につきあいたくない自分は協調性がないのではない。輪の中にいない淋しさより、孤独の生きがいを選んだだけ
  • 家に居場所がないお父さんが、外で居場所をつくろうとするのも自然なこと。むしろ、社会で個人として居場所をつくるチャンス
  • 親子も夫婦もいずれは別になるもの。淋しいとか不幸だとか必要以上に感じる必要はなく、淡々と受け入れればいい。元は誰しも一人だ
  • 孤独の中で自分を省みる時間を持つことにより恥を知り、自分に恥じない生き方を実践することでゆるぎない誇りが得られる

読んで、自分でもやってみようと思ったこと

  • 孤独を知ることで、その結果として「個性」を育てる
  • 人と群れない、人の真似をしない、仲間はずれを気にしない、物事に執着しない
  • とりとめのないことを自分の頭で自由に考える、心を遊ばせる
  • 物事を決める時には他人に相談せず、自分自身の考えとして孤独の中で決断し、自分で責任を持つ
  • 通勤時間や早朝出勤以外にも、一人でいる時間・シチュエーションをつくる
  • 他人との会話の中で「私は」という主語を使う
  • 仕事の空き時間は、一人で考えることに使う
  • 定年の年齢になって組織に縛られなくなる前に、誰に縛られなくとも自分の能力を発揮できるように今から訓練する
  • 子どもが独立したら、前向きな家庭内別居をする
  • 一人でやりたいことをピックアップし、方法を考えて、環境をつくり出し、実行に移すことを楽しみとする
  • 他人(家族も含め)に期待して不満と愚痴を残すくらいなら、自分自身に期待する

こんな人に読んで欲しい

  • いつも何かしらのコミュニティの中にいないと不安な人
  • 独りでいたいと思うことに罪悪感を持っている人
  • 自己実現をしたい人

まとめ

一時「自分探し」が流行りましたが、「自分」は誰かにそう決めてもらうものではなく、自分で自分を省みることで見つけ出すことができます。

そのためには、「独りの時間」が絶対的に必要。

独りの時間に自らを省みて、考え抜き、感性を広げていくことで「自分」というものが出来上がっていき、充実した人生を送れるようになる。

極上の孤独 (幻冬舎新書)』は、「独り」の魅力に気付かされてくれる1冊です。