PV数を稼げるブログをつくるには、ブログを読みに来た人に「役に立つ」記事を書くのが良いとされてきました。
困りごとがあった時に検索からたどり着くには、「役に立つ」=「困りごとと解決策のセット」で書かれた記事のほうが上位に表示されるので、役に立つ記事を書くことが読まれるブログを育てるには王道ということになります。
「役に立つ」記事は「その人の顔」が見えない
ところが、役に立つ記事の書き方をしていると、誰が書いても同じような記事になりやすい。
実際、記事の構成も素材も似ていれば、文体まで似通ったものが検索結果には多数並んでいます。
解決してしまえば、何というブログだったかも思い出すこともありません。
つまり、何十万PVも読まれているけれども、実は「あなた」のブログじゃなくても、解決すればどのブログでもいいという人にばかり読まれることに。
それなら、役に立つ記事を読みたいだけなら、大手ブログメディアで十分です。
「その人」を目当てにブログを訪れる理由は何か
じゃあ、個人ブログだからこそ何を読みたいかというと、その人だけの、しかも何の変哲も無い「日常風景」を切り取った記事こそ読みたいと思うのです。
日々の生活はその人だけのものであって、そこでしか知ることができません。
一般的な人気ブログのつくりかたから見れば、正反対の方向性です。
言い方を変えれば、「その人にしかない生活のワンシーンの記事だからこそ読みたくなる」を人気ブログの定義と考えます。
何の変哲も無い日常風景だからこそ、その人なりが文章にはにじみ出てきます。
だからこそ、「その人のブログ」を目指して読みに行くことになる。
まとめ
現在、「#毎日更新レース」というものに参加しています。
そこであらたに知ったブロガーさんの中には、「参加したイベントのこと」「食べたものの感想」「体調や思考の変化」を軽やかな文体で綴っている方がいて、「そこをあえて記事にしたか」「ブログを楽しむってこれでいいんだ」と何度も気づかされています。
PV数を尺度にするなら「役に立つ」記事で集客するブログがこれからも王道でしょうが、人気ブログの定義が「その人だけの日常風景を切り取った日記ブログ」にフォーカスする時が来ていることを感じています。