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「奥州宇宙遊学館(国立天文台水沢)」で地球の自転軸の揺らぎである「Z項」を学んできた!

岩手県の県南に位置する奥州市の「奥州宇宙遊学館(国立天文台水沢)」へ行ってきたのでご紹介。

奥州市には「えさし藤原の郷」というテーマパークがあり、NHK大河ドラマのロケ地として頻繁に利用されています。

「真田丸」のロケ地にもなっているそうです。

近年では、国際プロジェクトで建設される世界初の超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の最有力候補地となっています。

奥州宇宙遊学館

大正10年に日本で最初の緯度観測所としてつくられました。

行った時は保存改築中で外観を見ることはできなかったのですが、大正時代の建物の面影をそのまま残しているそうです。

入場料金は、大人200円で高校生以下が100円です。

建物のなかは展示室とセミナー室、シアター室があります。

展示室はその内容により、「大地」「月」「風」「星」「銀河」に分かれています。

パネルや当時使われていた観測機器の展示物が多いのですが、実際に触れる模型や隕石なども展示されており、一緒に行った小学3年生の息子は一つひとつじっくりと触ってみていました。

  • 持ち上げて体感する、惑星の重力比べ
  • 実際に触れる隕石
  • 7億分の1の、太陽と惑星の大きさ比較モデル

などがあります。

シアター室では時間によっていくつかのデジタル宇宙シアターが上映されています。

この時は、「銀河系の成り立ち」を見ることができました。

学生の頃に習って知識はあったものを、1,000年を1秒に短縮した3D画像で見るのは、まったく違った見応えがありました。

また、緯度観測所であった時代にここの観測によって初めて発見された地球の自転軸の揺らぎである「Z項」のアニメーション解説を、受付横のビデオスペースで見ることもできます。

Z項(Zこう、英: Z term)とは、岩手県水沢の緯度観測所初代所長であった木村栄により自転軸の傾きに関する式に加えられた項のことである。表現に記号Zを使うことからZ項という。木村項ともいう。

引用元:Z項 - Wikipedia

当初は海外の一流科学者から観測データの不備と酷評されたものを、機器や観測手法の徹底した洗い直しによりデータの正しさを確信。

そこから導き出され、世界初の発見となったそうです。

地球の自転軸は形状軸(南北軸)とは完全に一致せず、一定の周期で形状軸の周囲を移動する。その式はΔφ = X cos λ + Y sin λとされていたが、観測データにそれでは説明できない誤差が発見され(当初は観測ミスとされた)、補正項を木村栄が提案、それをZとし、式をΔφ = X cos λ + Y sin λ + Zと修正した。修正した式で他の観測データを再検討した結果、より正確な近似であると評価され受け入れられた。

引用元:Z項 - Wikipedia

ビデオ解説を見始める前は小学3年生の息子には難しいかと思っていましたが、アニメーション仕立てのわかりやすい解説の効果もあり、食い入るようにみていました。

国立天文台水沢VLBI観測所

前身の緯度観測所から数えて、110年以上の歴史があります。

奥州宇宙遊学館と同じ敷地内には、3m、10m、そして20mサイズの電波望遠鏡があり、見学することができます。

20m電波望遠鏡は水沢のほか、小笠原、石垣島、入来(鹿児島)の計4箇所を組み合わせることで、直径がなんと2,300kmの電波望遠鏡として機能しているのだそうです。

具体的な役割としては、

  • 銀河系天の川の地図つくり
  • ダークマターの検証
  • 月探査機「かぐや」と連携し、月の地形や内部構造解明の研究

などを行なっているそうです。

まとめ

奥州宇宙遊学館は水沢体育館の近くにあって、中学生の娘が所属する部活の練習試合のために、奥州市を初めて訪れました。

なので、奥州宇宙遊学館と国立天文台水沢の見学は、同伴して来た息子の退屈しのぎのつもりでした。

ところが、施設の規模こそ小さいものの、展示物を触って体感できたり、映像で具体的にイメージできたりしたことで、それまでそんなに宇宙に興味を持っていなかった息子も私たち親も引き込まれるように楽しむことができました。

むしろ、もう少し時間があれば、デジタル宇宙シアターをもう1、2本観たかったくらいです。

宇宙研究が好きな方も、そうではない方へもおすすめの場所でした。