多彩な種類のリフィルが選べて、抜き差しや並べ替えなどの自由度の高さがシステム手帳の特徴ですが、一般的に「でかい」「分厚い」「持ち運びに不便」などのイメージもつきまとっています。
わたしも使い始めるまでは、少なからずそんなイメージを持っていました。
そんななかで知ったのが、レイメイ藤井から出ている「ダヴィンチ」シリーズの「ジャストリフィルサイズ」。
通常システム手帳は、中に入れるリフィルの収納力を増すために、手帳本体のバインダーが実際のリフィルよりひとまわり大きくつくってあり、最も普及しているバイブルサイズでは縦190mm×横130mmほどあります。
ところが、このジャストリフィルサイズは縦181mm×横110mmという大きさで、その名の通りリフィルよりほんの少し大きいだけのサイズ感です。
数字で見るとたった1~2cmの違いですが、実際目にすると非常にすっきりとして見えます。
ポケットサイズの綴じ手帳「NOLTYライツ3」と比較
また、リング径も11mmと小さめのものが使われているので、長財布くらいの薄さになっています。
再びNOLTYライツ3と比較。綴じ手帳よりは厚いけどこの程度
バイブルサイズより小型の、「ミニ6穴(ポケットサイズ)」や「ミニ5穴(マイクロサイズ)」という規格もあって携帯性に優れていますが、記入スペースが非常に限られているのでメモ帳代わりに使うなど用途が限られてしまいます。
ある程度使いまわしが利くサイズを求めるならバイブルサイズ以上が必要で、そのなかでも本体サイズがコンパクトなジャストリフィルサイズは携帯性において、ほかのバイブルサイズより大きくリードしています。
欠点をあげるとするならば2つ。
まずひとつ目は、横型のインデックスを使うとはみ出したりペンホルダーにぶつかってしまうこと。
ただし、これは縦型のインデックスを使うことで回避することができます。
上下逆さに差し込んで、インデックスが下に飛び出すようにしています
もうひとつは、一度にはさめるリフィルの枚数が限られること。
リング径が25mmなら約200枚のリフィルが収納できますが、ジャストリフィルサイズの11mmでは約70枚が上限となります。
上限の枚数が少ないということは、日々増えていくリフィルから定期的に外さなければいけないものが出てくることを表しており、その分手間がかかるということでもあります。
ですが、保管用として別のバインダーに移したり、用が済んで廃棄したり、あるいは残すものも並べ替えたりする過程はシステム手帳を「育てる」プロセスでもあり、そこには独特の味わいもあります。
分厚くてでかいと思われがちなシステム手帳ですが、そこには「薄くて軽くてコンパクト」という選択肢もあることを知っていただきたくてご紹介しました。
納得の行く綴じ手帳を見つけられなかったあなた、「ジャストリフィルサイズ」のシステム手帳という選択はいかがですか?
▼システム手帳には珍しい「バタフライストッパー」が特徴