週のアポイントと目標をセルフマネジメントするものとして、週間レフト式の手帳「NOLTYライツ3」を常に上着のポケットに入れて携帯しています。
また、「生活を整える」ためのライフログ記入用として、ほぼ日手帳カズンを机の上にいつも開いた状態で置いています。
書く時はもちろん、何でもないふとした時間には手に取って開くようにしています。
その理由について、ご説明します。
手帳で見つけるのは「いま・ここ」と「明日の自分」
大体まっさきに開くのは「今日」あるいは「今週」のページですが、ついでにその前後のページもパラパラとめくってみます。
繰り返しているうちに、「何もない」と思っていた日常に「何かある」ことに気がつきます。
すると、どういう経路をたどって「いま・ここ」にいるのか、それがどのような場所なのかがおぼろげながら見えてきます。
さらになぞっていると、どういう方向へ向かおうとしている「明日の自分」がいるのかも見えてきます。
「いま・ここ」と「明日の自分」が見えていないうちは迷いやストレスが積み重なるように溜まってしまいがちですが、見えるようになってくることで、迷いやストレスというものがぐっと小さくなることが実感できます。
書くから考える、振り返るから前が見える
職業や職種など、仕事の内容はさまざまですが、突き詰めていくと「課題を発見する」「何かの課題を解消する」のが仕事であると言えます。
解消するには解決策を組み合わせるのですが、取り掛かったばかりの段階では解決策どころか課題の正体もよくわかりません。
よくわからなくても担当となったからにはその正体を明らかにして、スムーズに流れるように交通整理してやる必要があります。
すぐにそれが出来ればいいのですが、これがなかなか難しい。
思考のフレームワークなど便利な決まった型もありますが、使いこなせるレベルに達していないと一足飛びに課題解消にはいたりません。
じゃあどうすればいいか?
誰にでもできて確実なのは「何度も考える」ということです。
長く考えるのではなく、「何度も」というのがポイントです。
何度も課題をいじりまわしていることで、どの角度からそれを眺めればよいのか気づく瞬間が訪れます。
ただ、意識しないと「何度も考える」ことはできません。
すきあらば手帳を開くことで、「考えるスイッチ」を自動的にオンにすることができるようになります。
開いて眺めて考えて。思い浮かんだことを書いたら閉じる。
次のすきま時間にまた手帳を開いて、もう一度考えたらまた書き加える。
少しずつですが確実に前進し、ある瞬間から解決に向けて猛スピードで流れるようになります。
「余白」を見つけて楽しむ
手帳を読み返すのは書いてあることを読むためですが、ページの白い部分を見るためでもあります。
例えばスケジュール。
スケジュールは通常やらなければいけないことから埋まっていきます。
仕事であれば、自分の意志でコントロール出来ないことから埋まっていくことが多いでしょう。
他人優先で受け身の状態です。
これだけでページの大部分が埋まっている方もいるでしょう。
しかし、ページの白い部分=余白を見つけられるようになると、「やらなければいけないことより、やりたいこと」「受け身ではない攻めの一手」をそこに加えることができます。
余白によって、自分の意志でコントロールできる範囲を広げていくことができるようになります。
そうなると手帳を開いて読み返すことも楽しくなってくるので、より柔軟な思考で余白を楽しむ習慣が身についてきます。
仕事や生活を楽しみつつ成果を出している人の手帳は、余白がたくさんあるということを覚えておきましょう。
まとめ
解説が少し長くなりましたが、やることはすきま時間に手帳を開く、ただそれだけです。
それだけで、想像より多くのことをそこから発見することができます。
開く楽しみを見つけたら、書き込むことも手間に感じないようになります。
何もなくてもとりあえず手帳を開いてみる。
ぜひあなたの日常に加えてみてくださいね。
▼手帳を通じて人生と向き合うことを教えてくれた一冊